エサレン・アプローチへの1つの明確な答え (バックナンバー)
----- 有限会社 編カンパニー -----



件名:皆さん、ロングストロークにはどんな意味があるのでしょうか?
日付:2013/09/27
差出人:心で触れるボディワーク・鎌田麻莉 

 
 どのプラクティショナーも十分、

 有能ではないし、

 どのテクニックも十分、

 有効的ではない。

 プラクティショナー自身の絶え間ない成長のみが

 その有能さと有効性の証なのである。


 ートーマス・ハンナ=
 (ソマティック教育創始者)
  
  編ニュースレター02号(1999年発行)より

   
。*。。*。。*。*。。*。




皆さん、おはようございます。


鎌田 麻莉です。




深く触れていく、とは具体的にどういうことでしょうか?


必ずしも ディープワーク、とかディープティッシューなとと呼ばれる

テクニックを使って深部組織に触れていくこと とは限らない

と私は考えています。


ロングストロークで、十分な寄りかかりを使うと

受け手のからだの自然な動きが引き出され、

触れ手が十分にその動きに気づいて、それを尊重して触れて行く

というレベルの事を行えば、深部にタッチが届き、

触れ手は日常感覚から離れます。


私は、ストロークを受けたことにより、

受け手のからだから生み出される自然な動きを「返し」と呼んでいます。


ロングストロークは、実のところ、入りはじめや

ストロークを行っている最中よりも、終わりの、手を離していく

そのありかたが重要というか、難しいのです。


多くの受講生をみていて気づくのは、つまり、

受け手のからだの「返し」にタッチを添わせる事が難しいということです。


まず最初の段階として、

「返し」にまったく気づかない

この場合、どんといきなり受け手のからだから手を離してしまいがちです。

もう一つのケースとして

寄りかかりが十分でないので受け手のからだに「返し」が起こっていない


これらの段階では、どのようにストロークをつなげていっていいか

分かりませんから、次のストロークをあれこれ考えて

行う事になり、結果的にロングストロークになりません。



次の段階として、

「返し」はキャッチできるのだが、その動きに自分のタッチを添わせて行けない

ということも起こります。

「返し」は微妙で繊細な動きですから、例えキャッチできても

それに十分に添うようにストロークを「抜いて」いくには、

受け手のからだへの細心の注目と、自分のからだとの対話が

必要になります。


(私としては、キャッチできれば、自然にその動きに添う事ができるのでは?

とも思うのですが、そこら編はどうなんでしょう?)


たいてい、習い始めた人というのは、

肩や手首、手のひらに余分な力を入れがちですから、

受け手の繊細で微妙な動きに自分の手のひらをぴったり

添わせるのが難しいのです。



この「返し」の瞬間にどれだけ、触れ手が、

受け手のからだに寄り添えるかということがロングストロークの

コアなのです。

受け手は、その触れ手のタッチにより、自分自身の奥底からの

動きに気付き、それを感じ、味わうのです。

その感覚は、解放であり、自分自身であり、広がりであり、

可能性とも感じられるでしょう。


リラックスはここで起こるわけです。

触れ手は、自分が受け手のからだに向かって何かを行っているときに

受け手のからだにとって有効なことをもたらす事ができる、という信念に

一般的には支えられているものでしょうけれど、

エサレンアプローチにおいては、それは全く逆なのです。


からだに対して、何かを行おうとするときに解放が起こるのではなくて、

からだから手を放していくときに、ある意味、解放と云える動きが起こる、

その動きの瞬間に立ち会うこと

タッチによって受け手のその動きに触れ、感覚することで

触れ手は、受け手をサポートしガイドするのです。


そして、受け手の「返し」にガイドされて、

触れ手のストロークは自然と次のストロークへと

つながっていきます。

受け手と触れ手の相互作用、「触れる」「触れられること」による

それぞれの内的な対話とその交流。

これがロングストロークです。


考えている暇はありません、「返し」にいかに添うか、

ようするに受け手のからだにいかに寄り添えるか、

それだけで、ストロークは次のストロークへ

切れることなくつながっていき、結果的に

ロングストロークになるのです。


ロングストロークに触れ手としての滑らかさだけを求めると、

表面をなでるだけのものになってしまい、

ディテールとして、別にディープワークを加えることが

必要になるのではないでしょうか。

それでは、本来のエサレンのアプローチを味わうことは

難しいといえます。丁寧に云えば、私が日本に伝えたかった、

エサレンの質はそこには実現しないと思うのです。


「返し」に添って行くには、まず、十分な寄りかかりでもって

受け手のからだに「返し」が起こるようなストロークが必要になりますし、

その「返し」、すなわち

ー受け手のからだが解放されるときに起こる自然な動きー

に十二分にタッチを寄り添わせて行くには

触れ手の高度なからだの使い方というか、触れ手自身のリラックス、

内的な対話、および受け手のからだとの対話が必要になってくるでしょう。

皆さんには、是非その質に取り組んでもらいたいのです。


こうした内容は、いままで全く語ったことがありませんでしたが、

このところの講習でスタッフや受講生の方の熱心な取り組みに

触発されて、私の中で明確に認識され言語化され始めました。



これが、私のセッションの秘密、といっても

いいかもしれません。


「寄り添う」という表現は、概念的なものとして理解されがちですが、

エサレンアプローチにおいては、手法としてそしてからだの使い方として

具体的な行為として存在するのです。


私のプラクティショナーとしての体験から、

ロングストロークにおける、こうした「寄り添う」タッチは

深部に届き、内側からの心身の変容をもたらします。



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*。*。。編集後記 *。*。。



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*。*。。*。*。。*。*。。  2013/09/27

エサレン・アプローチへの1つの明確な答え 


発行者: 鎌田麻莉

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